
最初に「何を見せる配信か」を決める
顔出しをしない配信にも、見せ方は一つではありません。実際にYUIでは、素顔を出したくない人へアバター配信を案内した例、音声配信を候補にした例、料理の工程が見えるように手元の画角を直した例がありました。「顔を隠す」で止めず、アバターで話すのか、声を中心にするのか、作業の変化を見せるのかまで決めてみましょう。
ただし、顔を出さないことと、本人だと分からないことは同じではありません。過去の案内には「顔出しなしなら身元が分かるリスクはない」という説明もありましたが、この部分は採用できません。画像だけでなく音声や氏名も個人を特定する要素になり得るため、配信形式とは別に、公開する名前や話題を決める必要があります。
アバターで配信する
REALITYでは、スマートフォンのインカメラが捉えた顔の動きをアバターへ反映し、本人の顔を表示せずにライブ配信できます。YUIでも、素顔を出したくない人や身支度の負担を減らしたい人へ、アバターを作って配信する方法を案内してきました。顔写真を用意しなくても始められる、現在も確認できる選択肢です。
一方で、アバターを作っただけでは会話までは始まりません。コメントが来るまで無言だった音声配信に、バーチャル形式を提案した事例もありますが、形式を変えるだけでは同じ沈黙が残ります。入室に気づいたら、名前を呼んで挨拶し、自分の名前と今話していることを伝えてから、一つ質問してみましょう。

声を中心に配信する
声だけで始める場合は、コメントを待つ前に、表示名、今日の話題、いま何をしているかを話します。YUIの現場では、無言の時間が多かった配信に対して、入室者の名前、挨拶、短い自己紹介、質問を続けて届けるよう伝えていました。質問への返事がなければ、相手を急かさず、自分の話題へ戻れば配信を続けられます。
声が途中で切れたり、音が割れたりしていた配信には、接続状態の見直しを伝えた実例があります。顔が映っていない配信では、声が聞こえなくなると内容そのものが届きません。配信を始めたら、視聴側で音が続いているかを確かめ、途切れたときは話し方の問題と決めつけず、まず接続と音声を見直してください。
手元を見せて配信する
料理やお菓子作りでは、顔を映さなくても作業の工程を見せられます。実際の料理配信では、下からの画角で手元が見えにくかったため、上方向から撮り、料理の途中が見えるように調整しました。ティラミス作りでも、手元が少ししか見えない状態から、作業が分かる角度へ直すよう案内しています。完成品だけでなく、混ぜる、形を整える、盛り付ける場面が画面に入る位置を探してみましょう。

顔を映さなくても、配信中だと分かる状態にする
コメントが来るまで無言だったラジオ配信や、何も話さず何も動かない配信、壁だけを映していた配信は、実際に見直しの対象になりました。これは、すべてのアプリに共通する規約だと断定する話ではありません。ただ、顔が映らないことを理由に画面も声も止めるのではなく、アバターの動き、いま話していること、作業中の手元のいずれかを届ける必要があります。
顔以外の情報も公開範囲を決める
顔が映らなくても、音声、氏名、連絡先などから個人を特定できる場合があります。住んでいる地域、学校、住所も、公開前によく考えるべき情報です。配信では、活動名と本名を分けるだけでなく、住んでいる場所や学校を尋ねられたときに、どこまで答えるかを先に決めておきましょう。
ゲームや作業画面を見せる方法は、アプリごとに条件が違います。たとえばYouTubeのモバイル配信にはスクリーンキャストがありますが、現在はチャンネル登録者数などの利用要件があります。画面を使う配信へ切り替えるときは、「どのアプリでも同じようにできる」と考えず、実際に使うサービスの最新条件を確認してください。
迷ったら、顔の代わりに届けたいものへ戻る
身支度を減らしながら表情も見せたいならアバター、会話を中心にしたいなら音声、作る過程を見せたいなら手元というように選べます。途中で合わないと感じても、すぐ顔出しへ変える必要はありません。まずは、アバターが動いているか、声が届いているか、手元の工程が見えているかを確かめてみましょう。顔の代わりに届けたいものが見えれば、その形式のまま配信を組み立てられます。


