配信時間が増えれば売上も増える、とは限らない

YUIの実績表には、配信時間と獲得値が同じ方向へ動く例だけでなく、配信時間が減っても獲得値が増えた例があります。長く配信したことと高い数値が同じ回にあっても、時間が原因だとは断定できません。

さらに、表にある獲得ポイントや獲得ダイヤは、事業の売上と同じ項目ではありません。まず何の数値を見ているかを確かめ、同じアプリ・同じ指標・同じ期間で比べてみましょう。


売上と呼んでいる数値を分ける

アプリ別の記録には、配信時間、獲得ポイント、最終ランク、獲得ダイヤ、有効配信日数、PK回数などが別々の列にあります。列名が違う項目をまとめて「売上」と呼ぶと、何が増減したのか分からなくなります。

獲得ポイントを見ているなら、本文でも獲得ポイントと書きます。獲得ダイヤなら獲得ダイヤ、フォローならフォローとし、換金後の金額や事業売上へ読み替えません。

初配信を4時間行ってもフォローが少なかった記録は、配信時間とフォローが別の動きをする例です。長さだけを見て、その回の成果全体が高かったとも低かったとも決められません。

アプリが違えば、同じように見える獲得値でも名称と列構成が変わります。アプリ名と指標名を組にしておけば、ポイントとダイヤを同じ単位で足す誤りを避けられます。


配信者と編集者が配信時間、ポイント、ダイヤ、売上を別々の記録項目として分けている

実績表にある異なる動きを読む

同じアプリの二か月を比べた記録には、配信時間と獲得値がともに下がった例があります。この組から言えるのは、二つの記録値がその期間に同じ方向へ動いたことまでです。

同じ表には、配信時間が減った一方で獲得値が増えた例もあります。時間と獲得値が常に比例するなら現れない動きなので、「時間を増やせば同じ割合で増える」とは書けません。

月次データを照合すると、配信する人数が減る時期でも、合計獲得ポイントが高水準または上昇した月がありました。人数、時間、獲得値は、それぞれ別の指標として読む必要があります。

都合のよい一組だけを選ばず、同じ方向へ動いた例と逆方向へ動いた例を一緒に見てください。反対の動きがある時点で、配信時間だけを共通原因にはできません。


配信者が複数回の配信時間と獲得値を組にし、長さ順には並ばない実績を見ている

長時間の一回を原因にしない

長く配信した回に獲得値が多くても、その回がイベント中だったか、タイトルやサムネイルを変えたか、配信した時間帯が違ったかは、配信時間の列だけでは分かりません。

視聴が増えた回でタイトルとサムネイルの両方が変わっていた事例では、どちらの影響かを切り分けられません。同じ回の配信時間まで違えば、候補はさらに増えます。

衣装を使ったサムネイルの回で視聴が多かった記録も、衣装や画像を原因と決めず、複数パターンを試す提案になっています。時間と獲得値の関係も、一回の目立つ結果で固定しないでください。

昼はコメントが少なく配信が短くなり、夜はコメントが多かった観察では、時間帯、コメント、配信時間が同時に違います。「短いからコメントが少ない」「コメントが少ないから短い」のどちらも、記録だけでは選べません。


同じ条件で比較する

比較する回は、同じアプリ、同じ指標、同じ長さの集計期間から選びます。月次の値へ一日分の途中値を混ぜないよう、開始日と終了日を先に見ます。

空欄はゼロではありません。未入力、取得不能、対象外のどれかが分からないセルをゼロへ変えると、配信して獲得がなかった回と記録がない回が同じに見えてしまいます。

時間の入力形式もそろえます。時刻、文字列、数値が混在している箇所は、単位を確認できた行だけを比較に使い、見た目だけで合計しません。

イベント、タイトル、サムネイル、時間帯が違う回は、通常回と同じ条件として扱いません。外せない違いがあるなら、「配信時間の効果は切り分けられない」ところまでを結論にします。


次回に時間だけを変えてみる

配信時間の影響を見たいときは、近い曜日と時間帯を選び、タイトル、サムネイル、配信内容をできる範囲でそろえます。そのうえで、次回は配信時間だけを一段変えてみましょう。

結果欄には、獲得ポイントだけでなく、フォローやコメントも別々に残します。4時間の配信と少ないフォローが同じ回にあったように、指標ごとに動きが違うことがあります。

次の回で獲得値が増えても、「延長したから増えた」とすぐには決めません。そろえられなかった条件を横へ書き、どこまでが今回の観測かを残してください。

同じ動きが出なかった場合も、失敗として消さないようにします。時間と獲得値が逆方向へ動いた記録は、単純な比例では説明できないことを示す大切な比較材料です。


配信者がイベントや内容を固定し、次回は配信時間だけを変えて獲得値とフォローを別々に記録する

まとめ

配信時間と獲得値が同時に増えた回は、関係を調べる入口にはなりますが、原因の証明ではありません。ポイント、ダイヤ、フォロー、売上を分け、同じ期間と条件で複数回を比べてみましょう。時間だけを変えた次の記録が、どこまで言えるかを一段ずつ明確にします。