改善前後は「何をそろえられたか」から見る

ライブ配信の変更前後を比べるときは、先に同じアプリ、同じ指標、近い曜日・開始時刻・配信時間の回を選びます。その上で、狙って変えた項目と、イベントやタイトルなど同時に変わった条件を分けてください。

数字が上がったら即「改善成功」、下がったら即「失敗」ではありません。配信時間が減っても獲得値が増えた月があり、視聴とフォローも同じ方向へ動くとは限らないからです。


比べる前に二つの回をそろえる

まず、アプリ名、配信日、曜日、開始時刻、配信時間、イベント参加の有無、配信形式を一行に書き出します。前後の行が並んだら、同じ条件に丸、異なる条件に印を付けてみましょう。

アプリが異なるデータは、同じ表で前後比較しません。実績表でも、配信時間と獲得ポイントを持つアプリ、最終ランクを併記するアプリ、獲得ダイヤ・有効配信日数・PK回数を分けるアプリがあり、表の単位がそろっていません。

集計期間もそろえます。月次と一日分の速報値、月末まで確定した値と月の途中の値は、そのまま比べられません。欠損、途中終了、未入力、実績がゼロの回も、同じものと決めつけず別の印を付けてください。

曜日や時間帯をそろえる理由は、同じ配信者でも日中と夜のコメント状況が違った記録があるからです。時間帯の差を含む二回を並べた場合は、企画やサムネイルだけの差とは言えません。


配信者と担当者が曜日・時間帯・配信時間・イベント条件をそろえて比較対象を選んでいる

指標をひとまとめにしない

比べる数字は、視聴、コメント、フォロー、配信時間、獲得値のように列を分けます。初配信で4時間続けてもフォローが少なかった例があるため、「長く配信できた」と「フォローされた」は別の結果として見ます。

配信時間と獲得値も、必ず一緒に増減するわけではありません。連続する二か月で配信時間が減り、獲得値は増えた例と、両方が減った例があります。時間の差だけを見て、獲得値の原因まで決めないでください。

月次の合計でも、配信ユーザー数が減る一方、合計獲得ポイントが高い水準を保った時期があります。「人数が減ったから、獲得値も同じ割合で下がったはず」と一つの指標から補わず、それぞれの値を見ていきましょう。

改善後に視聴だけが上がったなら、言えるのは「その回は視聴が多かった」ところまでです。コメントやフォロー、獲得値が確認できないなら、その空欄を「成功」という言葉で埋めないようにします。


配信者が視聴・コメント・フォロー・配信時間・獲得値を別々の指標として比べている

同時に変わった条件を外す

比較表には「狙って変えたこと」と「同時に変わったこと」の二列を用意します。サムネイルを試した日に、衣装、タイトル、開始時刻、イベントまで変わっていれば、サムネイルだけの差は取り出せません。

衣装を使ったサムネイルの回で視聴が多かった事例では、その一枚を即定番にせず、複数パターンを用意して入室の違いを見る対応が取られました。一回の結果は結論ではなく、次に比べる候補として扱います。

サムネイルとタイトルの両方が変わった回で視聴が多くても、どちらが影響したかは分けられません。「サムネイルとタイトルが異なる回で、視聴が多かった」と事実の大きさに合わせて書き止めてください。

日ごとにサムネイルを変えて視聴を見た記録もありますが、日付が違えば視聴者の動きも配信内容も同じとは限りません。画像の差を見たいなら、近い曜日と開始時刻の回を選び、異なる条件を一緒に残しましょう。

顔が近く見える画像の回と、それ以外の画像の回に視聴差が出た事例も、日時、タイトル、内容がそろっているとは確認できません。「顔を近く写せば視聴が増える」という全配信共通の法則にはせず、次回に自分のアカウントで確かめる候補に留めます。


次回は一項目だけを試す

前後を並べたら、次回に変える項目を一つ選びます。サムネイルを比べたい場合は、企画、タイトル、開始時刻、配信時間をできるだけ近づけ、画像だけを差し替えてみましょう。

時間帯を比べたい場合は、同じ配信形式と近い配信時間にして、日中と夜を別の行へ残します。日中と夜でコメント状況が違った一例をそのまま自分に当てはめず、近い条件の自分の回で比べてみてください。

イベント参加回と通常回は、同じ比較組に混ぜません。イベントに合わせて名前、一言コメント、BGM、配信時間まで変わると、一つの変更を取り出せないからです。イベントの前後を見るときは、何が同時に動いたかまで残してください。


配信者が開始時刻・内容・配信時間を保ち、サムネイルだけを変えて次回の配信を準備している

比較結果を次の配信へ残す

配信後は、「変えた項目」「そろえられた条件」「同時に変わった条件」「見た指標」を一行ずつ残します。結果の後に理由を作らず、言えるのは確認できた数字と場面の範囲までです。

一つの指標が上がり、ほかが下がったなら、両方をそのまま残してください。配信時間と獲得値、配信ユーザー数と合計獲得ポイントが同じ方向へ動かない実績は、都合のよい数字だけで結論を作らないための材料になります。

条件が大きく違った回は、優劣を決めず「比較保留」とします。どちらかを捨てる必要はありません。近い条件の配信が揃ったときに、同じ指標で改めて比べてみましょう。

比較の目的は、一度で成功の理由を言い当てることではありません。比べられる二回を選び、指標を分け、同時に変わった条件を外し、次回に試す一項目まで決めることです。


まとめ

改善前後は、同じアプリ・指標・集計期間をそろえ、曜日、時間帯、配信時間、イベント、タイトルなどの違いを並べてから見ます。数字の方向がそろわないときもそのまま残し、次は一項目だけを変えて確かめてみてください。